• The presence of architecture


3DCG建築

3DCGで建築を表現するのに必要なものは何だろうか?私は空気感ではないかと思いました。実際の建築を目にしたとき、“見る” というよりも “感じる” という部分が大きいのではないでしょうか。つまりそれは現実空間の持つ空気感だと思います。空気感のないCGはその画を受け入れる感じ、空気感のあるCGはその画の中に飛び込む感じといったら良いでしょうか。空気感とはそのように人を取り込むもののような気がします。



消費(2Dパース)から投資(3DCG)へ

建築設計でよくある形は完成予想図(2Dパース)で、その多くは依頼者の要求があったら描く無ければ描かないといったものです。また設計完了後に描かれますからデザインに還元されることはほぼありません。だとすれば大方の完成予想図は額に入った記念品もしくは広告の意味しかなく、コストやパフォーマンスを消費したにすぎません。対して3DCGを設計で活用すれば結果を思考しフィードバックすることが出来、新たな展開を生みます。そして完成予想図はおのずと出来上がります。



建築イメージと完成建物の最大限の一致のために

設計者はエスキスや図面では気付かないのでよく模型を作りますが、ある人の言葉を借りれば

建築意匠とは「心の中にあるイメージ(意)を形につくり上げる(匠)」つまり建築設計の本質を示す言葉と言えます。(香山壽夫著「建築意匠講義」より引用)

ですから形が見えることは大切です。形が“見える”ことで建築が姿を現してくるのではないでしょうか。